要注目の国際的スパ商談会「Global Wellness Summit」
ラグジュアリートラベルの目的のひとつとして、近年特に注目を集めているもののひとつがウェルネスツーリズムだ。
海外では毎年世界のスパ関連産業の促進やネットワーキングなどを主な目的とした「Global Wellness Summit」が世界各国の都市で開催されていて、様々な講演、パネルディスカッションなどがおこなわれている。
2016年にオーストリアのチロルで開催されたGlobal Wellness Summitは、10周年記念を祝うイベントとしても大きな盛り上がりを見せた。
ラグジュアリートラベラーが高い関心を示すスパツーリズム
ウェルネルツーリズムの中でも、全体の40%近い規模を誇っているのがスパツーリズムだ。
一般的な観光目的のラグジュアリートラベルと比較して、旅行客ひとりあたりの単価が高い傾向にあると言われている。
特にアジアは今後スパツーリズム市場の成長が期待されている地域のひとつであり、当然日本にとっても大きなビジネスチャンスだと言える。
しかしながら、日本にはGlobal Wellness Summitのような国際的なスパの商談会がほとんどなく、過去にGlobal Wellness Summitが開催された実績もない(アジアでは過去にインドネシアのバリとインドのニューデリーの2都市で開催されている)。
高いポテンシャルを秘めている日本のスパビジネス
アジアにおけるスパツーリズムの代表格といえば、タイのホアヒンにあるチバソムだが、日本で同様のスパリゾートはどこかと言えば、なかなか思い当たらないという人が多いのではないだろうか。
しかし、日本にスパが合わないかと言うともちろんそんなことはない。
日本には全国各地に数多くの温泉があり、季節ごとに様々な表情を見せる豊かな自然もある。
2013年にユネスコ無形文化遺産に登録された和食は、世界的なブームになっている。
むしろ、日本ほどスパと相性がよく、高いポテンシャルを秘めた国はないとさえ言えるのではないか。
実際日本にも、「アマン・スパ」や「ザ・スパ・アット・マンダリン・オリエンタル東京」のようなラグジュアリーホテルのスパや沖縄の島スパなど、様々なスパが数多くある。
日本のスパ発展の第一歩はラグジュアリートラベラーへのダイレクトPR
これから日本のスパがよりグローバル化していくためには、日本独自のグローバルスパ商談会の立ち上げ、その前段階としての日本でのGlobal Wellness Summitの開催が重要なポイントになるのではないかと考えている。
しかしながら、これらは一朝一夕に進められるものではない。
そこでまずは、海外のラグジュアリートラベラーに日本のスパを知ってもらうことからスタートしようという目的で、当社は「HighNetWorth Spa Collection」と「HighNetWorth Spa of the year」を立ち上げた。
前者がHighNetWorth Magazineの読者にスパを紹介するPRパッケージで、後者が年間で最も富裕層に評価されたスパを決定する賞だ。
アジアでスパツーリズムの成長が期待される今は、まさにラグジュアリートラベラーへのPRを始めるのに最適なタイミングであり、ぜひこの2つを検討してみていただきたい。